犬にオムツを使い始めると、最初に困りやすいのが「うんちはどうするの?」という問題です。
おしっこ対策のつもりでマナーウェアを用意しても、うんちまで受け止められるとは限りません。特に老犬や寝たきりの犬、留守番中に排便してしまう犬では、オムツの種類や処理用品を間違えると、床・ベッド・犬の体が汚れてしまうことがあります。
犬のうんち対策をしたい場合は、マナーウェアだけでなく、お尻を覆うタイプの犬用オムツや、うんち対応のオムツを選ぶことが大切です。
この記事では、犬のオムツでうんちをどう処理するか、漏れやすい原因、場面別の対策、用意しておくと便利な用品まで、初心者にも分かりやすく整理します。
- 犬のオムツでうんちを受け止める方法
- マナーウェアとうんち対応オムツの違い
- うんち漏れを防ぐサイズ選びと装着のコツ
- 室内・散歩中・留守番中の場面別対策
- 防臭袋・ウェットシート・防水マットなどの処理用品

犬のオムツでうんちはどうする?まず結論
犬のオムツでうんち対策をしたいときは、まずお尻を覆うタイプのオムツを選びます。
男の子用のマナーウェアやマナーベルトは、お腹側のおしっこ対策には便利ですが、お尻を覆わないタイプが多いため、うんち対策には向きません。うんちまで受け止めたい場合は、紙オムツ型、うんちポケット付き、またはオムツカバーとの併用を検討します。
| 種類 | 主な目的 | うんち対応 | 向いている犬 |
|---|---|---|---|
| マナーウェア・マナーベルト | おしっこ・マーキング対策 | 基本的に弱い | 男の子のおしっこ対策 |
| お尻を覆う犬用オムツ | おしっこ・うんち対策 | 対応しやすい | 老犬、室内で粗相が増えた犬 |
| うんちポケット付きオムツ | うんちを袋状に受け止める | 対応しやすい | うんち漏れが多い犬、留守番がある犬 |
| オムツカバー・サスペンダー | ズレ防止 | 補助的に有効 | オムツが脱げやすい犬 |
最初から高い商品をまとめ買いするより、まずは少量パックで体に合うか確認したほうが失敗を減らせます。
マナーウェアとうんち対応オムツの違い

マナーウェアは名前の通り、外出先や室内でのおしっこ・マーキング対策として使いやすい用品です。ただし、うんちまで受け止める目的で使うなら注意が必要です。
マナーウェアはお腹周りを中心に覆うものが多く、お尻全体を包まないタイプではうんちを受け止められません。
うんち対策をしたい場合は、次のように考えると選びやすくなります。
| 困っていること | 選びたい用品 | 理由 |
|---|---|---|
| おしっこだけ漏れる | マナーウェア・マナーベルト | お腹側をカバーしやすい |
| うんちも出てしまう | お尻を覆う紙オムツ | お尻側まで包める |
| うんちが床に落ちる | うんちポケット付きオムツ | 便を受け止めやすい |
| 歩くと脱げる | オムツカバー・サスペンダー | ズレや脱げを防ぎやすい |
「マナーウェアを付けているのにうんちが漏れる」という場合は、商品が悪いのではなく、目的に合っていない可能性があります。
犬用オムツでうんちが漏れる主な原因

犬用オムツでうんちが漏れる原因は、吸収力だけでは判断できません。おしっこは吸収力である程度カバーできますが、うんちは吸収されるものではないため、形・位置・隙間の確認が大切です。
| 原因 | 起こりやすい状態 | 対策 |
|---|---|---|
| しっぽ穴が大きすぎる | しっぽ穴から便が出る | 穴を広げすぎず、しっぽに合うサイズを選ぶ |
| 脚周りに隙間がある | 横から漏れる | 脚周りのギャザーを整え、サイズを見直す |
| 腰回りがゆるい | 歩くと下がる、脱げる | 現在の胴回りを測り直す |
| 便がやわらかい | オムツ内で広がる | 続く場合は動物病院に相談する |
| 寝返りや姿勢でズレる | 寝たきり・老犬で片側が汚れる | 防水マットやトイレシーツを併用する |
うんち漏れが続く場合は、オムツの付け方だけでなく、便の状態も確認してください。下痢、血便、嘔吐、元気がないなどの変化がある場合は、用品でごまかさず動物病院へ相談しましょう。
オムツの横漏れやしっぽ穴からの漏れを詳しく確認したい場合は、関連記事「犬のオムツが漏れる原因は?横漏れ・うんち漏れ・老犬の対策を解説」も参考になります。

場面別|犬のオムツのうんち対策

犬のオムツのうんち対策は、家の中・散歩中・留守番中で必要な準備が変わります。どの場面で困っているのかを分けて考えると、必要な用品を選びやすくなります。
室内でうんちをしてしまう場合
室内でオムツにうんちをする場合は、床やベッドを汚さない準備が大切です。オムツだけに頼らず、よく過ごす場所に防水マットやトイレシーツを敷いておくと、後片付けが楽になります。
特にソファや寝床で過ごす時間が長い犬は、うんちがオムツからはみ出したときに布製品へ染み込むことがあります。洗える防水マットを1枚置いておくだけでも、飼い主の負担はかなり変わります。
散歩中にうんちをする場合
散歩中にオムツを使う場合は、外で交換できる準備をしておきましょう。必要なものは、予備のオムツ、防臭袋、ペット用ウェットシート、使い捨て手袋です。
散歩中はすぐに水洗いできないため、こすらず押さえるように拭き取り、帰宅後にぬるま湯でやさしく洗うと清潔を保ちやすくなります。
留守番中にうんちをする場合
留守番中のうんち対策では、オムツのズレと臭い対策が大きなポイントです。長時間つけっぱなしにすると、うんちが体に付いたままになりやすく、肌荒れや臭いの原因になります。
留守番が長い日は、オムツだけでなく、防水マット・トイレシーツ・帰宅後すぐの交換セットを用意しておくと安心です。
長時間の留守番が毎日のように続く場合は、犬の体調や排泄リズムに合っているかも見直しましょう。
夜間や寝ている間にうんちをする場合
夜間は飼い主がすぐ気づけないため、寝床の汚れ対策が必要です。オムツを付けるだけでなく、寝床に洗える防水シーツを敷いておくと、朝の掃除がかなり楽になります。
ただし、オムツ内にうんちが残ったまま長時間過ごすと、蒸れや皮膚トラブルにつながります。朝起きたら、まずオムツの中とお尻周りを確認しましょう。
老犬や寝たきり犬のうんち対策

老犬や寝たきりの犬では、若い犬よりもオムツのズレや肌荒れが起こりやすくなります。腰回りの筋肉が落ちると、以前と同じサイズでもゆるくなることがあるため、定期的にサイズを測り直しましょう。
寝たきりに近い犬の場合は、オムツだけでなく、トイレシーツや防水マットを組み合わせる方法もあります。オムツを常に付けるより、体勢や排泄リズムに合わせて使い分けたほうが、皮膚への負担を減らせることがあります。
老犬介護では、完璧に汚れを防ぐことよりも、犬の体を清潔に保ち、飼い主が続けやすい方法にすることが大切です。
うんち処理に用意しておきたい用品

犬のオムツでうんち対策をするなら、オムツだけでなく、処理用品をまとめて準備しておくと安心です。
| 用品 | 使う場面 | 役割 |
|---|---|---|
| 防臭袋 | 使用済みオムツを捨てるとき | 臭い漏れを減らす |
| ペット用ウェットシート | お尻周りを拭くとき | 汚れをやさしく落とす |
| 使い捨て手袋 | うんち処理のとき | 衛生的に処理しやすい |
| 防水マット | 寝床・ソファ・ケージ周り | 床や布製品の汚れを防ぐ |
| オムツカバー | オムツがズレる犬 | 脱げ・ズレを防ぐ |
| 予備のオムツ | 外出・夜間・留守番後 | すぐ交換できる |
犬のオムツでうんち対策をする場合は、オムツだけでなく、防臭袋やペット用ウェットシートも一緒に用意しておくと片付けが楽になります。
特に、留守番後や夜間の交換では、使うものをまとめて置いておくと慌てず対応できます。まずは、愛犬の体に合う犬用オムツと、使用済みオムツを入れる防臭袋を確認しておくと安心です。
おすすめは、玄関・寝床の近く・トイレ周りなど、よく処理する場所に「うんち処理セット」を置いておくことです。防臭袋、ウェットシート、手袋、予備のオムツをひとまとめにしておくと、慌てず対応できます。
人間用オムツで代用するときの注意点
犬用オムツが手元にないとき、人間用オムツで代用したいと考えることもあります。短時間の応急対応として使える場合はありますが、犬の体に合わせて作られているわけではありません。
人間用オムツを使う場合は、尻尾の穴を開ける必要があります。ただし、穴を大きくしすぎると、そこからうんちやおしっこが漏れやすくなります。また、切った部分から吸収体が出ると、犬がなめたり誤って口にしたりする心配もあります。
人間用オムツは安さだけで選ばず、尻尾穴・脚周り・通気性・誤飲リスクを確認してから使いましょう。
毎日使うなら、基本は犬用オムツを中心に考えたほうが安心です。
肌荒れ・蒸れ・臭いを防ぐコツ
オムツを使うと、どうしてもお尻周りが蒸れやすくなります。うんちが付いたまま時間がたつと、毛に汚れが絡まり、臭いや皮膚トラブルの原因になります。
肌荒れを防ぐために、次の点を意識してください。
- うんちをしたらできるだけ早く交換する
- 汚れはこすらず、ぬるま湯やウェットシートでやさしく落とす
- 洗った後はしっかり乾かす
- お尻周りの毛が長い場合は短めに整える
- 赤み・ただれ・嫌がる様子があれば動物病院へ相談する
特に老犬は皮膚が弱くなっていることがあります。オムツを替えるたびに、お尻周りの赤みやこすれを軽く確認しておくと、早めに異変に気づきやすくなります。
犬のオムツとうんち処理でよくある質問
犬のマナーウェアでうんちは受け止められますか?
お腹に巻くタイプのマナーウェアは、基本的におしっこやマーキング対策が中心です。うんち対策をしたい場合は、お尻を覆う紙オムツや、うんち対応タイプを選ぶほうが向いています。
犬用オムツの中でうんちをしたらすぐ替えるべきですか?
できるだけ早く交換してください。うんちが付いたままだと、臭いだけでなく、皮膚の赤みやかぶれにつながることがあります。交換後はお尻周りをやさしく拭き、必要に応じてぬるま湯で洗いましょう。
うんちポケット付きオムツは必要ですか?
毎回必要とは限りません。ただ、普通のオムツではうんちがはみ出す、床に落ちる、留守番中に汚れが広がるという場合は、うんちポケット付きタイプを検討する価値があります。
人間用オムツで代用しても大丈夫ですか?
応急対応として使える場合はありますが、犬の体に合わせて作られていないため注意が必要です。尻尾穴の位置、吸収体の飛び出し、脚周りのきつさ、通気性を確認してください。毎日使うなら犬用オムツを基本にしたほうが安心です。
うんちがやわらかくてオムツから漏れる場合はどうすればいいですか?
オムツのサイズやしっぽ穴を見直すことも大切ですが、軟便や下痢が続く場合は体調不良の可能性があります。食事を変えた直後、元気がない、嘔吐がある、血便がある場合は早めに動物病院へ相談してください。
犬のオムツのうんち対策まとめ
犬のオムツでうんち対策をするなら、まずマナーウェアと犬用オムツの違いを理解することが大切です。
- マナーウェアはおしっこ対策向きで、うんち対策には弱い
- うんち対策にはお尻を覆う紙オムツが基本
- うんち漏れが多い犬には、うんちポケット付きやオムツカバーも候補
- 室内・散歩中・留守番中で必要な準備は変わる
- 防臭袋、ウェットシート、防水マットを用意すると処理が楽になる
- 老犬や寝たきり犬では、肌荒れと蒸れ対策も忘れない
犬のうんち対策は、オムツだけで完璧にしようとすると大変です。オムツ、防臭袋、ウェットシート、防水マットを組み合わせることで、犬の体も部屋も清潔に保ちやすくなります。
まずは愛犬の体に合うオムツを選び、うんちをした後にすぐ処理できる環境を整えることから始めましょう。
